お中元の時期はいつ?地方による違いや由来等お中元豆知識

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お中元の時期はいつ?地方による違いや由来等お中元豆知識
お中元の時期が近づいてくると、誰にどんなものを贈るか悩みますよね。お中元は、日頃お世話になっている方々にお礼や感謝の気持ちを込めて贈るものですが、贈り先は、親戚や仲人や義理がある人、恩師や会社の上司や離れている両親など、今は1人平均5件は贈るという統計があるようです。

遥か昔の室町時代は、上層階級の人が上司に贈り物をしたり、商人が商売先やお世話になった人に贈る習慣がありました。それが江戸時代になってから、一般の庶民にも贈り物をするといったような風習が広まりました。

明治30年代には、百貨店やデパートでお中元セールをやるようになりお中元はしっかり定着しました。7月15日の旧盆の頃にお供え物としてお中元を贈ることもあり、地方によってはお中元とは言わずに「盆供(ぼんく)」「盆礼(ぼんれい)」と呼んでいるところもあります。

そんなお中元は、お礼や挨拶の意味合いを込めて贈りますが、「お中元」という言葉の由来はどこからきたのか、いつ贈るのか、その土地での違いはあるのでしょうか。そこで、ここではお中元の時期や地方による違い、由来等お中元豆知識をご紹介します。



 

◇「お中元」の始まり。

そもそも「お中元」という言葉は、元は中国の三大宗教の中の一つ道教(どうきょう)に由来しています。この道教には、上元(じょうげん=天神様)・中元(ちゅうげん=慈悲神様)・下元(かげん=水宮;水と火を防ぐ神様)という神様が崇められていて、この三人の神様を総称して三元と言います。

中国ではその神様の誕生日である、上元1月15日、中元7月15日、下元10月15日をそれぞれ祭日として祭っていたんですね。この三元の祭日には、神様へお祝いとしてお供え物をする大切な行事でした。

そのうちの中元は、お盆(7月15日)と重なったことで神様のお供えと合わせて、親のことを「生きる祖先」として尊ぶ気持ちから、子から親へそしてお世話になった人や大切な人にも贈り物をするという習慣になりました。この「中元」に贈り物をする中国の習慣が日本にも広まり「お中元」が始まりました。

 

◇お中元の時期はいつ?地方によって違うの?もしその時期を過ぎたら?

今は、全国的に7月上旬から7月15日までにお中元を贈るのが一般的になっていますが、日本では「お中元」と「お盆」は一つの行事として慣習になっている為、お盆の挨拶の意味を込めてお中元を贈ります。

そのお盆に合わせて贈るとなるとお盆の時期は地方によって違うため、贈る時期も地方によって違います。北海道は7月15日から8月15日、関東や東北なら7月上旬から7月15日頃に贈るのが一般的です。関西や近畿地方、南海・中国・四国は7月15日から8月15日頃となっています。8月上旬から8月15日頃が九州、沖縄は7月15日頃とされています。

どの時期にしても早めに贈るのがマナーですが、もしその時期が過ぎてしまったような時は、立秋までなら「暑中御見舞い」、それを過ぎたら「残暑御見舞い」として贈れます。

 

◇お中元で付ける「のし紙」にはどんな意味があるの?

・のし紙の「のし」とは。
お中元に貼るのし紙の「のし」は漢字で「熨斗」と書きます。この熨斗、昔はあわびを薄く切って平らに伸ばした「干しあわび」でした。干しあわびは昔から珍しくて、縁起物とされ大切にされていました。そこからのし紙の右上に熨斗を貼っていたんですね。

のし紙は、贈る名目と贈り主の名前を書いた「掛紙」、そしてお互いの気持ちを結びたいという赤と白の紐を結んだ「水引」、そして「熨斗」が貼られているものを総称してのし紙と言います。現在ののし紙は水引・熨斗を印刷したものが使われています。

また、仏教では、動物性である肉食を忌み嫌う為、熨斗は香典袋には用いないと言われています。ちなみに、生鮮物を贈る時にのし紙は必要ないという説もあります。すでにのし紙に生鮮物のあわびが描かれているので、生鮮物の上にさらに生鮮物を重ねるのは失礼にあたるためです。

・お中元は「外のし」。「内のし」との違い。
のし紙のつけ方には、包装紙の外につける「外のし」、包装紙の中につける「内のし」があります。外につけるのし紙は、表に書かれた文字で贈答品として贈りますよ、という意味です。お中元は外のしになりますよね。包装紙の中にのし紙をつけた時には、贈る側にお祝い事あってそのお祝い事をお裾分けします、という意味で内祝いがそれにあたります。ちなみに内祝いの「内」は「家」を指しています。

・のし紙の水引の結び方は、贈る目的によって変わる。
のし紙は、お祝い事や季節の挨拶などに使われますが、のし紙に書かれている水引(紅白のひも)の結び方は贈る目的によって意味が変わります。一般的に結婚や出産などのお祝い事やお中元やお年賀には、紅白5本の「花結び(蝶結び)」です。

花結びをせずに、「結切り(むすびきり)」になっているものは病気や快気祝い、災害のお見舞いなどに使われます。ただし、地域によっては病気見舞いでも花結びを使うところもありますので注意してくださいね。ちなみに水引には「鮑結び(あわびむすび)」という結びもあり、お祝いもお見舞いもどちらの場合でも使えるものがあります。*それぞれの結びの意味も参考にしてください。

花結び=結び目が、結ぶことと解くことが何度でも容易にできることから「何度も繰り返したい」いう意味で、結婚以外の祝い事や挨拶や記念の行事などに使われます。
結切り=固く結んであり解くことができないということで、「離れない」と言う意味があり、お願い事や結婚などに使われます。また、再び結ぶことができにくい事から、二度とは「繰り返さない」という意味合いで病気のお見舞いや快気祝いに使われます。
鮑結び=結び目が複雑に絡んでいて解けにくいが解けないことはない(簡単には解けない)という意味合いから、いつまでも良いお付き合いをとの意味が込められ、おめでたい事や弔事にも使われます。

 

◇喪中の時期のお中元は?

お中元は、お世話になった方のお礼やご挨拶なので、贈る側も貰った側もどちらが喪中でもまったく問題ありません。ただ、初七日や四十九日が終わるのを待って贈るのがマナーとされています。また、お中元としてではなく「暑中御見舞い」・「残暑御見舞い」として贈るという方法もあります。この場合は、通常ののし紙を使わずに、白い無地の短冊のようなのし紙を使うのが一般的です。

 

◇お中元でタブーとされている贈り物はある?

お中元で贈ってはいけないものというのは基本的にはありませんが、お中元に関わらず、もともと贈答品には縁起の悪いものや、語呂合わせが良くないものはタブーとされています。また、病気見舞いでお花を贈るときは花言葉など花の種類を選んで贈りますが、お中元でも花言葉の意味を意識せずに贈ることはやめたほうがいいようです。

陶器などの割れ物も「仲が壊れる」ということを連想させることからタブーとなっています。また、目上の人にギフト券などを贈るのも失礼にあたるとされています。これは何でも好きな物を買いなさいといった、贈った相手を下に見る行動ととられることもあるそうです。

 

◇お中元のお返しは必要?

お中元やお歳暮といったものは、お祝い事ではなく「日頃の感謝の気持ち」を表すものなので、本来の意味ではお返しの必要はないです。ただ、今はお互いにお中元をやり取りする事が多くなっていますね。

昔はお中元を頂くとお礼状を出すことが多かったのですが、今は頂いたその日のうちに電話で受け取った旨とお礼を言うのが主流になってきています。ちなみに、お中元を贈った後に、ただ贈っただけでは受け取った側の印象が良くないということから、相手側に届く日にちを見計らってお礼状を出す慣例もあります。

 

以上、お中元豆知識をご紹介しましたがいかがでしたか。

本来、お中元はお盆のお供えものとしての考え方があり、昔は食べ物中心の贈り物だったようですが、今は飲み物を贈ることが多くなりました。とはいえ、どんなものでも相手の家族の好みや生活環境を考えた贈り物にしたいもの、そして喜んでいただきたいですよね。

どちらにしろお中元を贈る時期は早いほうがよさそうです。あれこれ迷っているうちに贈るタイミングを逃してしまった、なんてことにならないように気を付けてくださいね。デパートや百貨店のお中元コーナーは6月から開催されているところがほとんどです。早め早めにどのお宅にどんなものを贈るのか、日にちに余裕を持って選ぶようにしましょう。

 


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