親業とは?親子のコミュニケーションに役立つメソッド①

親業とは?親子のコミュニケーションに役立つメソッド①

親業って知っていますか?トマス・ゴードン博士がアメリカで提唱した親のための訓練講座 『P・E・T』に近藤千恵さんという方が≪親業≫という名前をつけて日本語に翻訳し出版したのがきっかけで日本でも広がっていった親のための教育プログラムです。

近藤千恵さんが理事長となり親業訓練協会が設立されたのが1980年なのでもうすぐ35年になります。基本的な親業訓練講座は1回3時間×8回あり受講した親と子供の関係が劇的に改善したという例も数えれない程あるのですがここでは簡単に親業の内容についてご紹介します。

私は、あなたがあなたの欲求を満足させる権利を尊重しますし、
同時に、私自身についてのその権利も尊重します。
だから、私たち双方に受け入れられる解決策を
いつも探すことにしましょう。
あなたの欲求は満たされ、私の欲求もまた満たされるでしょう。
どちらも負けません。両方が勝つのです。
ゴードン博士の人間関係をよくする本~自分を活かす 相手を活かす
「人間関係についての信条」より          大和書房



 

親業とは?親子のコミュニケーションに役立つメソッド①

 

『親業』


親はしろうとである
親は非難されるが訓練はうけていない。
何百万という新しい父親や母親が毎年生まれ、人間の仕事のなかでもいちばんむずかしい仕事につく。
ほとんどなにも自分でできないちいさな人間の肉体的、精神的健康に全責任を負い、
生産的・協調的で、何かの貢献ができる社会人にそだてあげるという親業に。
これほど困難で、能力や努力を必要とする仕事がほかにあるだろうか?
しかも、そのための特別な訓練をうけた親が何人いるだろう。
親業者のためにどんな訓練プログラムがあるというのか。
親業を効果的に果たすのに必要な知識や技能を、いったいどこで手に入れたらよいのだろう。 私は、この空白を埋めるための小さな第一歩を、1962年、私の住むカリフォニア州 パサデナ市で開始した。
PET、つまり親業訓練は、すでに問題を引き起こしている子どもの親だけでなく、
幼い子どもの親や、子どものまだいない夫婦にも、十分役立つ。そういう若い親にとっては、 親業訓練が「問題発生前の訓練」となり、問題を未然に防止する助けとなっている
トマス・ゴードン著 近藤千恵訳 大和書房より引用

 

12のお決まりの型


命令・脅迫・説教・提案(忠告)・講義(説得)・非難・同意・バカにする・分析・同情・尋問・ごまかすの12パターンの対応を90%以上の親が子どもにやっているそうです。

例えば子どもが部屋で遊んだり宿題をしたりで散らかしっぱなし、そこへあなた(お母さん)がやってきて「片づけたらご飯だよ」というと子供が「えー、めんどくさいなー」と言ったという設定で考えてみます。そのときあなたは何と言いますか?

1、さっさと片付けなさい(命令)
2、片づけるまでご飯はあげないよ(脅迫)
3、自分で散らかしたものは自分で片づけるのは当然でしょう(説教)
4、ひとりでできないならお兄ちゃんに手伝ってもらったら(提案)
散らかさなくてすむように考えて遊びなさい(忠告)
5、お母さんだって言いたくて言ってるんじゃないの、あなたが後でなくしものをして
困るのを知ってるから言ってるんじゃない。(講義)
6、ほんっとに散らかすことしか考えてないんだから(非難)
7、いいのよ、したくなかったらそのままで(同意)
8、3歳児でももっときれいにできるわよ(バカにする)
9、散らかしっぱなしにするからすぐものがなくなるんじゃないの(分析)
10、あ~あ、こんなに散らかして。片づけるの大変ね(同情)
11、どれだけ待ったら片付くの?(尋問)
12、さて、ご飯食べてこよ(ごまかし)

これらは子供の問題を親が解決しようとする一方的な対応でコミュニケーションを止めてしまう障害になるそうです。

 

「受動的な聞き方」と「能動的な聞き方」


では、どういう対応がいいのでしょうか。12のお決まりのパターンより「めんどくさいなー」「そうだね」と子供の話に相槌を打つだけというのが受動的な聞き方で、これだけでも子どもは肯定してもらえたと思うのですがこれには後に言葉が続かないので物足りなかったり、不安になったりするようです。そこでもっと良い対応が能動的な聞き方です。

具体的には子供の言うことを『繰り返す』『言い換える』『気持ちを汲む』の3つ

『めんどくさいなー』と子供が言った時
『片づけるのがめんどくさいのね』繰り返す
『片づけるのがわずらわしいのね』言い換える
『片づけるのに時間がかかりそうで大変だと思うのね』気持ちを汲む

子供の気持ちを理解しながら確認していくといったかんじでしょうか。違えば子供が訂正してくれます。ここで大切なことは良い、悪いの判断をせずに指示もしないこと。こういった能動的な聞き方で子どもはお母さんは自分のことをわかってくれているんだ、と感じ親子の相互通行の言葉のキャッチボールができます。

ただし、口先だけとか単なるおうむ返しなど能動的な聞き方もどきのときは子どもに見抜かれてしまいますので気をつけて!

続きはこちら⇒親業とは?親子のコミュニケーションに役立つメソッド②

 



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