信じていたのに…サンタさんが私から消えた日の話

信じていたのに…サンタさんが私から消えた日の話

わたし、25歳OL
只今恋人募集中♪
といいたいところだけど今はまだいらない

職場の同僚や上司たちは
『早くいい人見つけろよ』
というけれど、今はひとりでいるのが何より楽しい

大音量で好きな音楽聞きながらドライブしたり、本を読んだり、ネットサーフィンしたり
女友達と一緒に遊ぶのも楽しいし家族と過ごす時間も好き



でも…クリスマス前はやっぱりちょっとだけ恋人欲しくなるかな~
サンタさん、いい人連れてきてくれないかな~

そうだ、サンタさんといえば思い出す
懐かしくもほろ苦いまだまだ子どもだったころの話

あれは私が小学校6年生のときのことだった

2学期の終業式、クリスマスイブ
その日は朝からワクワクだった

明日から楽しい冬休みだし毎年この日はお母さんが
私たち子どもの大好きなお料理をたくさん作ってくれる
そして次の日の朝は枕元にサンタさんからプレゼントが届いてる

今年は何が届くのかな~ってワクワクしてたんだ!

えっ、6年にもなってサンタさん信じてるなんておかしい?
そうだね、でも私信じてたんだよね
友達はいないって言うけどお父さんもお母さんもいるよ
って言ってたから

終業式はいつも校長先生の話が長くていやだけどがまんがまん
と、校長先生が最後に1年生に問いかけた
『1年生のみなさんは冬休みは何をして過ごしますか?』

私の小学校、田舎だから小さくて1年生20人もいないんだよね
だからみんな順番に答えていった

『おじいちゃんちへ行きます』
『おうちのお手伝いをします』
『家族で旅行へ行きます』
・・・・・・・・・

私には1年生の弟がいるんだ
すっごくかわいくて大好きでケンカしたこと一度もないの
その弟はなんて答えるのかな~て思ってた

『サンタさんにもらったプレゼントで
い~っぱい遊びます』

おっ、そうだそうだ、姉ちゃんと一緒だ♪
なんかそのときね、先生たちの間の空気がふっと
和んだような気がしたんだ

終業式は体育館であったんだけどそうこうしているうちに
ようやく終わって教室へ戻って行く途中
一人の先生が私に近づくなりこう言った

『弟くん、純真無垢ないい子やなぁ。
サンタさんなんかいないといって弟くんの夢
壊すんじゃないぞ』

ぽんと肩をたたいて私が何も答えないうちに去って行った・・・
「ひどいよ、先生 私の夢思いっきり壊してるよ」

私はしばらく涙をこらえて立ち去っていく先生の後姿を
茫然と見つめていたみたいだ

『どうしたの?』
友達の声ではっと我に返った
『ううん、なんでもないよ』
言っても笑われそうだったから黙ってた

次の日の朝、枕元に私の欲しかったプレゼントが置いてあった
お父さんとお母さんに聞いてみようと思ったけどやめた

だってこうやってプレゼントちゃんともらえたもの
サンタさんからだってお父さんやお母さんからだって
どっちでもいいや
大人になったらわかるかもしれないしそれまでそっと
自分の中にしまっておこう、そう思った



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