自立とは?子育てで自立よりも大切にしたいもの

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自立とは?子育てで自立よりも大切にしたいもの

自立とはなんでしょう?文字通りに読むと自分で立つですね。だから、自分で生きていく力、経済的に他人からの援助を必要とせず自分の収入だけで生きていける=経済力があることでしょう。子育ての最終目標は子どもの自立と言われます、それはそれで決して間違いではないでしょう。

しかし自立よりも大切なものがあると思っています。なぜならば自立していてもしあわせではない人が多いこと、自立していなくてもしあわせな人も多いこと、親自身も自立しているとは到底思えない人も多いからです。

経済的に成功しているのに幸せそうでない人はたくさんいます。ここでは子どもが自立することも含めて自立とは何か?を掘り下げると共に子どもの自立よりも大切にしたいものについて述べてみました。



 

自立とは?子育てで
自立よりも大切にしたいもの

 

自立には経済面・生活面・精神面の3種類ある


経済的な自立は説明するまでもありませんね。自分の収入でやっていけて将来的には家族を養えるだけの収入があることです。生活面での自立は生活するうえで必要なことができるということ。

例えば洗濯、食事、掃除などの家事はもちろん、社会に出てもやっていけること、生活面ではなく社会面での自立と言われることもあります。精神面での自立はカンタンに言うと大人になる、ということでしょう。

 

自立の反対は依存


自立の反対は依存ですが依存はいけないものでしょうか?決してそんなことはありませんよね。たとえ3つとも自立していたとしても人は一人では生きてはいけません。依存できる人は必要不可欠、そもそも結婚もお互いに依存し合ってやっていくものです。

またモノへの依存はどうでしょう。人は多くの便利なモノに依存して生きています。私もパソコンにどっぷり依存していますし、田舎なので車もないと生活できません。

他にも電化製品はどんどん便利なものができてきてスマホなども持っていない人を探すのが難しいくらいです。(私、持ってませんけど)

 

自立とは依存先を増やすこと


これは『自立とは何ですか?』というインタビューに答えた生まれながらの脳性まひの障害を持つ小児科医、熊谷晋一郎さんの言葉。確かに障害を抱えているとどう頑張っても一人ではできないことがたくさんありますね。

“障害者”というのは、「依存先が限られてしまっている人たち」のこと。健常者は何にも頼らずに自立していて、障害者はいろいろなものに頼らないと生きていけない人だと勘違いされている。

けれども真実は逆で、健常者はさまざまなものに依存できていて、障害者は限られたものにしか依存できていない。依存先を増やして、一つひとつへの依存度を浅くすると、何にも依存してないかのように錯覚できます。

“健常者である”というのはまさにそういうことなのです。世の中のほとんどのものが健常者向けにデザインされていて、その便利さに依存していることを忘れているわけです。

実は膨大なものに依存しているのに、「私は何にも依存していない」と感じられる状態こそが、“自立”といわれる状態なのだろうと思います。だから、自立を目指すなら、むしろ依存先を増やさないといけない。障害者の多くは親か施設しか頼るものがなく、依存先が集中している状態です。

だから、障害者の自立生活運動は「依存先を親や施設以外に広げる運動」だと言い換えることができると思います。今にして思えば、私の一人暮らし体験は、親からの自立ではなくて、親以外に依存先を開拓するためでしたね。

 インタビュー記事はこちら

自立とは人間らしい生活をおくれる社会であることが前提になければ成り立たない概念


『自立』というのは、障害があっても病気であっても誰もが普通に人間らしい生活をおくれる社会であることが前提になければ成り立たない概念

これは初エッセイ集『困ってるひと』の作者大野更紗さんの言葉です。大野さんは大学院生の時にはビルマ難民を研究していたのですがある日、突然原因不明の難病を発症。自らが『難民』となり、日本社会をサバイブするはめになる。

想像を絶する過酷な状況を、澄んだ視点と命がけのユーモアをもって描き、エンターテイメントとして結実させた類い稀なエッセイ。「BOOK」データベースより

 

人が自由に自分のやりたいことをして生きられるそのための手段として自立がある

社会学者で多数の著書がある上野千鶴子さん『おひとりさまの老後』で有名な方

【人が自由に自分のやりたいことをして生きられるそのための手段として自立があるのではないか。なにも自立のための能力すべてを自らが持っていなくてもいい。誰か持っている人から調達すればいい。まず自分がなにをやりたいかが、はじめに問われる…。】

 

子どもの自立より大切にしたいもの


熊谷さん、大野さん、上野さんの言葉にはとても共感させられるものがありますがいかがですか。そもそも自立とは目的でしょうか、それとも手段でしょうか?

目的でもあり、手段でもあり…といったところですが子どもの自立よりも大切にしたいものがあります。それは『生きていく力』です。命は自立よりもずっと大切なはず。生きていく力には自分で考える力だったり、友達と仲良くする力だったり、物事の見方だったりいろいろあります。

そしてできれば幸せに生きていける力、幸せな考え方ができるといいですよね。上野さんの言われるとおり、その生きていく力をつけるための手段の一つとして自立を目指してもいいのかなと思います。

 

最終的には相互依存?


これは世界的大ベストセラー7つの習慣のコヴィー博士、人の成長プロセスは依存⇒自立⇒相互依存とたどる。健全で幸福な人間関係はお互いに自立した者同士による相互依存が最終段階とのこと。ここでのポイントはお互いに自立した者同士というのが前提であるということ。

相互依存と共依存って似ているけれど全く別モノです。共依存はお互いに自立した者同志ではないので。確かに相互依存は理想ですがお互いに自立した者同士って一体どのくらいいるのやら…

 

自立について延べてみましたがいかがでしたか。誰の言葉がいちばんしっくりきたでしょうか。コヴィー博士の相互依存は少しレベルが高いですよねー。夫婦の間もそこまでの人はそんなにいないのではないでしょうか。

大人も子供たちもできないことがあっていい、完全に自立していなくてもいい。ただ自分が出来ないことは人に頼ることを覚えてほしい、そして自分の得意なことで人を助けてほしい。

人とのコミュニケーション能力や人と仲良くすること、物事のとらえ方などのサポートを親がやっていけるといいですね。

 

まとめ

自立とは?子育てで自立よりも大切にしたいもの

・自立には経済面・生活面・精神面の3種類ある
・自立の反対は依存
・自立とは依存先を増やすこと
・自立とは人間らしい生活をおくれる社会であることが前提になければ成り立たない概念
・人が自由に自分のやりたいことをして生きられるそのための手段として自立がある
・子どもの自立より大切にしたいものは生きていく力
・最終的には相互依存?



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